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2017/11/02  どんなときも どんなときも 隙の間 さぎょうをしたい

 今回は趣向を変えまして、作業環境の話を書いてみようと思います。

 この様な記事に需要があるのかはさておき、
 まず初めに断っておきたいのが、以下の内容は、あくまで大してコンピューターに詳しくない人間の
 イラスト制作のための携帯性と機動力を重視した個人的な感想に過ぎないということです。

 最早レビューというより使用感のメモのようなものです。

 ですので、こういう意見もあるのだな、くらいに思っていただき
 購入前には他の方の見解も参考にするか、実機を触ってみることをおすすめいたします。

 それでは、今年導入した
 ・Wacom MobileStudio Pro16
 ・Surface Pro FJZ-00014
 ・12.9インチ iPad Pro
 ・Galaxy Note8 の比較と使用感です。

・思ったよりMobile性のなかったMobile Studio Pro16

 

 すべての始まりはこれでした。

 今年前半にWacom MobileStudio(16インチ)を導入しました。
 描画の性能は言うまでもなく素晴らしく、在宅での作業なら何一つ困ることはありません。

 ただ、私がモバイルスタジオに期待していたのは、
  ・外出時や遠出の際に気軽に連れていけること
  ・外出時の隙間時間にも起動して何かしら作業をしたい etc..
 というもので、これらを実行しようとしたとき、煩わしさに悩まされることになりました。

 重い…でかい…鞄に入らない…飛行機の重量制限をうっかり超えそうになる…

 予想以上に取り回しがしづらい…(13型を選んでいれば少しは違ったろうに)

 購入前に実機を触ってはみたものの、本格的に導入してから気づいてしまうことがあるものです。

 純正スタンドが未だに発売されていない事が持ち運びのモチベーションを更に下げました。
 代替品はいくらでもありますが、以前のcintiq companionで使っていた板のような純正スタンドは、
 付けたままケースに入れて持ち運びができ、個人的には気に入っていました。これが使えないのは残念です。

 もっと身軽に取り回しができて、移動時間にも使えるようなPCはないんだろうか…

 MobileStudioへの期待がうまく消化されず、何か他にこの期待に応えてくれる代物はないか考えていた時
 New Surface Proが発売されました。

・Surfaceの導入

 

 念のため、購入前に家電量販店でSurfaceペンを触ってみたのですが
 やっぱり実機を本格的に導入してから気づいてしまうことがあるんだなあ。

 イラスタやクリスタで描いてみましたが、予想以上に描こうとする線が望むところに落ちてくれません。
 残念ながら、描けてもラフまで、というのが率直な感想です。

 気持ちスケッチパッドならペンの精度が良いように感じますが、それでもやはりラフまでです。
 Wacom製品と比べるのは酷だとは思いますが…

 あくまで絵を描こうとした時に、なのでメモ書きとして使うなら十分な性能なのですが、、今となってはSurfaceの出番はなくなってしまいました。

 改めて思ったのは、ペンの精度に不足があったらいくら普段使い慣れているペイントツールが揃ってもそらだめだということです。
 液タブか板タブでも繋げれば描画力の心配はなくなるのでしょうが、携帯性が死んでは本末転倒です。

 ラフやイメージだけでも手軽に作成できれば良いじゃないか。
 最初はそう思っていたものの、実際導入してみると、そう毎日ラフばかり描く機会はないと実感しました。

 線画と塗りに時間のかかる自分は、尚更ラフにかける時間の割合は少なかった…


 今思えば、
 このあたりから追求欲や実現欲のタガが外れていたなと思う


 モバスタとサーフェスで消化できなかった欲求がiPadへと向かいました。

・iPad Pro の導入

 

 Apple信者ではないので、iPadは完全にノーマークでした。

 ある日、ペン入力対応端末について調べているとApplePencilの評判を知り。

 ここまで来たら全部試してやる……
 という謎の使命感からiPadProとペンシルを導入した時、iPadを先に買わなかったことを激しく後悔しました。

 ペンの精度に不足を感じません。少し、面食らいました、iPadをなめていたと…

 流石にMobileStudioには劣りますが、
 後はアプリさえ最適なものが揃えば完成まで持っていけるのではないか、という可能性を大いに感じさせてくれます。

 まだアプリを使い込んでいないので実際どこまでいけるか結論は出ていませんが、十分なポテンシャルを感じます。
 サイズも薄くて軽くて、起動も早い、持ち運びやすさも十分です。

 ただ、個人的に不満に感じることが。

 モバイルスタジオ(つまりWindowsPC)で制作途中のイラストの続きを
 iPadで描こうとする時、そしてiPadで制作したデータをモバスタに戻す時のデータ転送が、私の環境ではとても手間でした。

 恐らく最善なのは、クラウドサービスを使うことなのでしょうが、私の作業環境に有線インターネットはありません。

 専業時代のハナから、フリーsim入れたWi-Fiルーターへ接続して
 アップロード完了を数時間待ったりするような環境なのです。(今ありえないって聞こえた)

 元々根っからのオフライン派で、今から有線を開通させるにしても、専業時代にやれなかったのに何を今更…感があり
 どうしてもローカル転送にこだわってしまいます。

 ビュンビュンじゃない。

 クラウドにイラストPSDを上げたり落としたりを頻繁にできるほど、ビュンビュンじゃないんです。

 モバスタにインストールしたもっさりiTunesを使ってiPadにデータを転送していきます。この経由はなんとも面倒な…
 (自分がアップル製品を好めない理由はこういう転送・共有の煩わしさにあるのかもしれない…と思った
  どうしても身軽さを重視してしまうので据え置きのMacを選ぼうとも思えず)

 しかし外出時の制作環境はこれで整ったと言えます。

 データ転送についてもカードリーダー経由その他で出来そうだと知り、まだまだ可能性を感じました。

 実際、iPadの可能性をこれから追究していくつもりでした。

 つもりでした

 つもりだったのに

 なぜか、気づくと

・Galaxy Note 8 の導入



 Sペンがしなります。自分の筆圧が強いので尚更です。 

 しかしそんなことは気にならなくなるくらい、ペンの精度が申し分ありません。

 ApplePencilよりは若干劣るものの、Surfaceと比べると十分ではないでしょうか。

 
 (揃えたPCにて同条件で作成例を用意しようとしていたのですが、全ての完成がいつになるか目処が立たないので、
 制作途中の画像を載せることにします。B5 350dpi LayerPaintHD使用。
 高解像度表示で作業するとフリーズするので、解像度を落として高速化します)

 ペンがしなる・そして小さくて細いのでうっかり落とすと二度と見つからなさそう、という心配は、
 Samsung x Staedtler Noris Digital Penの導入によってすぐに解消されました。
 ただし、他のペンを使う際もSペンを本体から引き抜いておかないと、ペン入力を認識しません。



・SideSyncでPCとのデータ共有も手軽に

 
興奮しました。言うまでもなくデータ転送は手軽でipadで感じていた煩わしさが吹っ飛んだのはもちろん、
 何より感動したのは、SideSyncというアプリを使うとPC上でGalaxyが動くようになることです。

 

 ▲恐らく一番胸躍る使い方はこれです。一つの画面上で絵を描きながらスマホゲームが出来る。
  でも作業が遅れるようならやっちゃだめですね、すみません、…

 無論Galaxy内のペイントアプリも起動することが出来、Wacomのプロペンで線を引くことが出来ますが、筆圧は感知せず遅延が発生します。
 とにかくそれでも楽しいです。出先で集めた資料をSideSyncで表示させながらイラストスタジオで制作を進めたり、
 メールやLINEの通知もPC上に表示され、最前面固定表示やウィンドウの透明度変更も可能。

 そして、個人的にはAndroidのウィジェットのカスタマイズ性も最高です。iPadにもこういう遊びの要素があったら良いのに…
 先代のAndroidスマホはポンコツだったので、PCとの共有やウィジェットを触ったりはしなかったのですが、
 今回Galaxyでいじりはじめて、改めて自由度の高さを思い知りました。

 脱線しますがウィジェットの感想も。(読み飛ばし可)

 作品制作関連でまとめたホームが以下です。
 

 まず最初に、中心にテキストとイラストを表示させたくてSamsungノートのウィジェットを置いてみたが
 Samsungノートではウィジェット上で閲覧できる範囲が狭くて物足りない。

 無限スクロールできるウィジェットを探したところ、ノートウィジェトに行き着いた。
 試しに夏目漱石の「こゝろ」をどこまで表示できるか試してみたところ、
 Samsungノートは 上 先生と私 二の 途中まで、ノートウィジェットでは少なくとも「上 先生と私」の全文を表示させることが出来た。
 (ただしノートを分割する必要あり、ウィジェットの横幅を縮めると表示範囲が減る※高さの縮小には影響されない
  ちなみに購入済みのノートウィジェットを使用、無料版では試していない)

 ただSamsungノートには文中に画像を挟めるという魅力がある。
 短いノートをノートごとに複数のウィジェットに分けて表示させるのも楽しいかもしれない。
 表示範囲は狭いものの、フォントの変更もちゃんと適用される(ノートウィジェットはどうも常時ゴシック体のままのようだ)他、
 タイトルが上部に固定表示される、という利点もある。

 ウィジェット上での無限スクロールを望んだ私は、最終的にノートウィジェットに落ち着いた。画像の表示はスライドショーウィジェットで。

 アプリアイコン軍の左上はバズウィジェットで作った極小ミュージックプレーヤー(?)
 誤操作が多いが、1×1スペースを音楽ウィジェットで埋めようと思えば埋めることが出来てしまう自由度の高さには感服します。この変態!最高!

 …

 TVと接続してDexも体験してみました。(モニタが無いためTVで)
 個人的な感想としては、何というかもうWindowsPCはいらないのかもしれないと少し思ってしまいました。無かったら無かったで困るでしょうが…。

 …

・たとえ入浴中でも作業を

 これで、移動中でも、ちょっと外に出るときでも作業に手を出すことが出来る。
 後は…風呂の時間も活用できるかどうかだ

 そう思い至った私は、早速GalaxyNote8を風呂場に持ち込み
 は、しませんでした。
 
 それは流石に心臓に悪かったのでやめました。(しかし気になる…犠牲を待ちます)
 

 【総評】

 ・MobileStudio Pro16
  身軽さ:★☆☆☆☆ 皆無
  ペンの精度:★★★★★★★★★★ 完璧
  アプリケーション:★★★★★ 困らない

  *何だかんだ絶対的存在のPCと液タブ、外すことはできない
   いざとなれば持ち出すことが出来るのも好み(やっぱり重いんだけれども)

   そして、NoteやiPadと比べてショートカットキーを駆使できるので圧倒的に効率が良い。

   以下の端末では、線が繋がりにくいぶん2度描きや取り消しを繰り返し、必然的に手数が多くなるので
   モバスタの効率の良さには到底届かない。


 ・Galaxy Note8
  身軽さ:★★★★★ 身軽を通り越して小さすぎるわい
  ペンの精度:★★★☆☆ 綺麗な線画は難しいかもしれないが、ラフ・彩色には活躍しそう
  アプリケーション:★★☆☆☆ 選択肢は少ない、しかし適合すれば可能性が広がる

  *恐らく、とりあえずこれさえ持ち出しておけばどこでも作業ができるだろう
   電車の中でも描けるかもしれない…?ウィジェットのカスタマイズ性、PC接続の手軽さも最高★★★★★

   ●現時点でお気に入りのアプリは LayerPaintHD、ArtFlow


 ・iPad Pro
  身軽さ:★★★★★ 良い
  ペンの精度:★★★★☆ 良い
  アプリケーション:★★★☆☆ 慣れ直しながら最善を見つけるのが大変、それでも可能性を大いに感じる

  *アップル信者でビュンビュンな方には最適ではないでしょうか

   ●お気に入りのアプリは Paintstorm


 ・Surface
  身軽さ:★★★★★ 純正アクセサリのぴったり感が良い
  ペンの精度:★★☆☆☆ 困る
  アプリケーション:★★★★★ モバスタと変わらぬ制作環境を実現できる が、Surfaceペンではその良さを最大限活用することが出来ない

  *イラスト制作での出番はほぼないものの、純正キーボードを使用しているとタイピングしたくなるような楽しさがある。
    執筆やOfficeデータの編集時などに活躍してくれそうです。


 
 (左からNoris Digital Pen、Galaxy内臓のSペン、Wacomのプロペン2、Surfaceペン、ApplePencil
  mono消しゴム・monograph・マッキー・Signo)


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 ・今では出番のなくなってしまったSurfaceですが、イラスト制作という用途を除けば素晴らしい点もいくつかあります。

  Surfaceのキーボードカバーは、個人的には打ちやすく、長文入力の機会があれば活躍してくれそうだと思います。
  (実際この記事を書くにあたってとても役立った)

  そして、スタンドが一体型でペンもキーボードもくっつくのでまとまりがあり、すっきりします。キックスタンドの使用感は気持ちがいいです。
  この良さはiPadにもGalaxyにもモバイルスタジオにもありません。

  iPadペンシルなんて長いしくっつかないので、どう本体と持ち歩こうか悩みました。
  最終的に SwitchEasy Apple Pencil収納付き Coverを使用することで落ち着きました。
  iPadのデザインと軽さを殺さず、かつペンシル収納部の出っ張りによって横置きの際に若干の傾斜がつくので作業のしやすさも気持ち向上します。
 
    

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 最後に、

 Galaxy NoteやiPadに軍配が上がるのは、
 私の求めることが【作業環境を身軽に持ち歩き、即座に制作に手を出せること】だからであり、
 恐らく画業にとっての最善は、据え置きのハイスペックPC・液タブとビュンビュンのネット回線で構えることなのだと思います。

 ただ、もし、同じような目的を持っている方がいたなら、今回の記事が何かのお役に立てば幸いです。

 
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◇過去記事

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